「痩せたい」という思いから、一旦は根性論で食事制限や運動などで体重を強制的に減らそうとされたことはありませんか?お気持ちは痛いほどわかります。ただ、そのことから、その後は以前よりも「食べたい!」という思いが強くなり、結果、過食衝動(反動食)を繰り返していってリバウンド続きになってしまう。そして、さらにダイエットを繰り返して辛さだけが残り、歯車が狂いだしやすくなります。
「なぜ、頑張ってきたのに辛い思いだけ残ってしまうの?」
と苦しくなりますよね。そんな方々が今、とても増えています。
ここでは辛さに繋がりやすい、その理由をお伝えしていきます。
目次
ダイエットしても辛さが残るのはなぜ?
綺麗になりたい!
かっこよくなりたい!
と思って「痩せたい!」と思うことは、決して悪いことではありません。ただ、それが結果、その幸せな気持ちで満たされたいのに、辛くなるのでは本当に
何のためのダイエットかわからなくなりますよね。
ダイエットが一時的には叶っても、その後、辛い気持ちに思考は支配されていく。
例えば…
・ダイエットを止めることができない。
・そんなに太っていなくても、痩せていないと!の思考に縛られる
・反動とリバウンドを繰り返す。
・体調が常に悪い
など。
これは、もう他人事ではなく、こころとカラダのメカニズムから考えると、誰でも起こりうることではあります。では、それは何故なのでしょうか?
①我慢のし過ぎから「血糖」の調節が不安定になり正常な食事の判断ができなくなっていく
私たちの血糖値は正常な時は、基本的にはお食事をすると、血糖値がゆるやかに上昇をしていきます。そして、食べたことで「こころ」と「栄養」が満たされていき、食事が終わるころに、上がった血糖値が自然に下がり「ごちそうさま」に繋がります。
ただ、ここで体重を減らしたいあまりに「食べることを我慢し過ぎる」と、この自然なリズムが崩れるので、血糖値の上昇、下降のアップダウンが目立ち、脳内のホルモンバランスも崩れやすくなるので正常な食事の判断ができなくなっていきます。
そのストレスから、血糖値をすぐに上げて、こころを満たそうとする脳内のメカニズムがあるので、矛先が甘い物、好物などの食べ物に思考が向かいやすくなります。
これが、いわゆる「反動」「リバウンド」に繋がる要因になって、このようなことが繰り返されていきます。
②体重が増えると不安から「食べない」をしてしまう
食事の量のアップダウンがあると、一時的にでも
体重が減る
体重が増える
が繰り返されていきます。
体重を①の「我慢のし過ぎ」のような方法で無理やり減らされると、次には反動からリバウンドしやすくなり、体重が増えてしまう…その不安から、また「我慢をして食べない」をされて体重を減らそうとする。この繰り返しの魔の永久運動になるので、こころは、いつもしんどい状況になります。
③頭の中は「体重」「食べ物」でいっぱいになってしまう
しんどい、不安な中でも体重をカロリーコントロールや、何かの極端な方法で何とかしようと、いつも考えていると…もう思考は「体重」「食べ物」でいっぱいになってしまいます。そしてストレスもマックス状態に。こころが辛い、苦しいままなのに、そこから何とか向けだそうとしてエステに通ったり、サプリや健康器具を購入したり、といった方法でダイエットを行う人もいるのではないでしょうか。でも、結果的に…
継続が難しくなり挫折につながります。
辛さが残らないダイエットとは?
①極端なダイエット法をしない
無理な計画は長続きせず、挫折のもととなります。
目標がいきなり高すぎたり、目標達成までの期間が短すぎたりすると、ダイエットを継続するのは、こころが辛くなるだけです。
また、無理なダイエットは健康にも悪影響を与えることがあります。そして、頑張って目標を達成できたとしても、通常の生活に戻ると、あっという間に体重が元に戻ってしまうことは、これまでのお話しの通りです。
今一度、自分にとって「ダイエット」とは何のために必要かを立ち止まって考えることも、とても大切です。
②自分が「できる」「続けられる」方法で食生活を
ある人が成功したダイエット方法が自分に合っているとは限りません。人それぞれに性格やライフスタイルが異なるため、自分に合ったダイエット方法でないとストレスとなり、長続きはしないか、でも、また、それを繰り返すになりがち。
例えば、食べるのが好きな人が厳しい食事制限のダイエットを行うと、ストレスを感じやすいですよね。また、運動が嫌いな人が運動メインのダイエットをしようとしても、継続するのは厳しいと思います。
あの人にとって正解なことも自分にとって正解でない時もある。
自分にとって正解なことでも、あの人にとって正解でないときもある。
ダイエットは無理なく継続してはじめて結果が出るものなので、自分に合った方法でないと成功させることは難しくなりますし、それどころか「辛い心身の状態」に陥りやすくなります。
③リラックスを心がける
心身が常にストレスや不安で緊張していると、こころとカラダの新陳代謝も緩やかになります。
自分が熱中できること、楽しめることにも、時間を惜しまずに少しの時間からでも、些細な事でも良いのでされていってみましょう!
そんな嬉しい、ワクワクした気持ちは心身の余分な力も抜けて、気分も上がりやすく、日常も豊かな気持ちで過ごせることも増えてきます。そうすると私たちの心身は喜び、新陳代謝も上がりやすくなって軽やかになっていきます。
目先の体重減に惑わされず、その先の輝いている自分を描く
辛いダイエットだと、まず続かない、しかも反動のおまけつき^^;
自分にとって辛くないダイエットを選ぶことが遠回りのようで近道になり、成功につながります。焦らずに、そしてダイエットを無理なくしていった先の
叶えたい本当の自分を描いてみてくくださいね。
楽しくダイエットが継続できていきます。
◆心身に優しいダイエットのポイント
まずは、今の自身の食事が「偏っていないか」を振り返ってみましょう。
食べ物はカロリーだけでなく栄養でできています。
この食べ物が偏るということは「栄養も偏る」ことになるので、カラダに必要な栄養のバランスも崩れやすくなります。
逆を言えば「偏っていなければ、必然的に栄養も偏っていないので、世間でよくいわれている「栄養バランスの良いお食事」に無理なく必然的に近づいていきます。
栄養はカラダだけでなく「こころ(脳)」にも必要なので、バランスのよいお食事は思考も落ち着きやすくなります。
そして、ここで、注意したいのが
「カロリー計算のし過ぎ」です。
軽く見る分には良いのですが^^;極めすぎると、ストレスになって、さらに、そこにとらわれてしまい、自然なお食事がとれなくなってしまいます。
カロリーがあるから食べない!などに…
もう一度、言います!
食べ物は「カロリー」だけではなく「栄養」もあります。
カロリーは私たちを生かすために確かに、一番、大切かもしれません。でも栄養は私たちの心身の機能を整えるために、とても大切です。
機能を整えながら、生きやすい人生を送れてこそ
本当のダイエットなのだと思います。
◆「手ばかり」を利用してカロリー計算に囚われない
ぜひ、上記の表の右側も、ご参考にされてみてくださいね。
もちろん、完璧!を目指さずに、偏らないようにするための目安として意識していくと、それが自然に身についていきます。
食べ物のことが頭から離れない時の対処法
「ダイエットが辛い」と感じたときのおすすめの克服方法を紹介します。
余分に食べたくなったら、お勧めの3選!
【1】気分転換に太陽を浴びる
今は紫外線対策で母子手帳も「日光浴」から「外気浴」に変更されているようですが、程よくの日光浴は脳内の幸せホルモンこと「セロトニン」が生成されると言われています。セロトニンが満たされていると、思考が落ち着いてくるので、余分に食べたい!などの過食衝動的な思考が落ち着きやすくなります。
不安やストレスが過食衝動や辛さにつながりやすいので、ぜひ、時々、短時間でも紫外線対策をしつつ、されてみてくださいね。
特に日照時間が少ない梅雨時や冬季は「うつ傾向」の方も増えやすいとも言われている時期でもありますので、こんな時こそ、太陽が出ているときは、その恩恵を味方にと思います。
【2】背筋を伸ばしたり、深呼吸や瞑想をする
デスクワークなどで座っているときに、背筋を伸ばして正しい姿勢で座るようにしましょう。そうすることで背筋に集まっている自律神経を整えることができるので、思考も落ち着いてきます。
また、座っているときに脚を組まないようにされると、体幹にも良いので疲れにくくなります。また深呼吸や瞑想は混乱した思考を整えやすくしてくれるので、深呼吸は数回からでもそして続けられそうでしたら、その流れで瞑想をされて1分くらいからでも、無理なくされてみてくださいね。
こちらは定期的に続けられるとより、心身が落ち着きやすくなります。
【3】コップ1杯水を飲む
コップ1杯の水を飲むと、脳が程よく満たされやすくなります。食べ過ぎを防ぐことができるというメリットもありますが、ストレスの軽減効果もあります。食べる量をコントロールが難しいと感じている時なども、食前に水を飲んでおけば満腹感を感じやすくなりますから、自然と食べる量を抑えることができ、不安が安心感につながりやすくなります。
リフレッシュ目的のストレッチや運動を無理なく取り入れる
ダイエット中は、消費カロリーを目的とした運動ではなく、リフレッシュを目的とした軽めの運動をされると基礎代謝が上がりやすくなります。
そうすると代謝カロリーが継続的にアップしやすくなるので、カラダに疲労物質などもたまりづらくなりますので、倦怠感なども感じづらくなるので、軽めの運動の方が続きやすくなります。
ストレッチなどは血管の圧力が下がり、筋肉の痛みや凝りといった辛い症状が緩和されます。また、リラックス効果が得られることもわかっています。心地良いストレッチをすると、カルノシンというホルモンが分泌され、副交感神経を優位に導きます。そのため、心身がリラックスして、辛さも軽減していきます。
ストレスフリーを心がける
無理なく継続できることを食生活に取り入れていきましょう。ダイエットを成功させるためにも継続が大事なので、無理をし過ぎることは、これまでもお話ししてきていますが良くありません。そしてストレスも必要以上に感じていってしまい、その矛先が必要以上の食欲に繋がってしまいます。
ストレス、されどストレス
今、辛く感じていることを手放すことで、叶えたかった方の道に繋がりやすくなります。
体重が減らない時の自分を責めない
自己否定はダイエットの成功を妨げます。今はまだ成果が出なくても、継続してダイエットに取り組んでいる自分を褒めましょう。
また、ライフスタイルの中で、どうしても、いつもより食べすぎたり、高カロリーのものを食べたりすることは、自然の流れてあることは当然でもあります。ですから罪悪感を強く感じることなく、逆にたまになのであれな、日頃の自分にご褒美のように楽しく美味しく召し上がった方が「こころの栄養」が減りませんので、心身にも優しいことなのだと思います。
人は、いつも頑張り続けていたら、疲れてしまいます。
一時的に体重が増えたとしても、その食べ過ぎなどが続かなければ「太る」前に代謝していきますので安心してくださいね。
まとめ
今のダイエットが辛いなら、そのダイエット法が自分に合っていない可能性があります。この記事で紹介したポイントを参考に、自分に合った続けられる食生活を楽しく探してみてくださいね。
ダイエットは痩せるだけではなく本来は、こころもカラダも綺麗な自分であるためにあると思います。
途中でやめてしまう。続けられない。また、繰り返す。これらをされていると効果を十分に得ることはできないどころか、心身に辛い気持ちが残ってしまう場合もあります。どうか自分の「こころの声」を聞きながら、そして、ご自身のライフスタイルを楽しみの無理なくできることを探したり、増やしたりしていってくださいね。