ダイエットを続けていても「リバウンドなし」で体重をキープするのは難しいと感じる方は多いのではないでしょうか。
私自身も摂食障害を経験し、食べ方や心の在り方に悩んできました。
その中で、48kgに安定してからは、心身を整えることが食べ方の工夫につながり、自然に「もう満たされている」と体が教えてくれるようになりました。
心が落ち着くと過食も減り、失敗しても「また次！」と前向きに切り替えられるようになります。
極端なダイエット思考から抜け出し、柔軟に食を楽しむことで、心身のバランスが整い、結果としてリバウンドなしで体重をキープできるようになっていきます。
🔗こちらも参考になります▶関連記事「継続可能な健康的なダイエットは心と体を整えるアプローチから」
今回は、こころとカラダの栄養ダイエットでカウンセリング栄養コーチをしている管理栄養士の筆者が「48kgをキープできた理由｜心身を整える食べ方の工夫」をお伝えしていきますので、ぜひご覧ください。
※こちらのブログは全７回のシリーズでお伝えしていきます。今回は【３回目】の記事です。
▶１回目の記事は🔗「栄養とダイエット❘摂食障害克服から学んだ食べ物との向き合い方(7-1)」
▶２回目の記事は🔗「心と体を整えるダイエットの本質｜摂食障害から気づいた私の体験(7-2)」
目次
食と体重に縛られないと心が満たさ
食事や体重に強く縛られていると、心は常に不安や焦りに揺さぶられ、食べることそのものが苦しくなってしまいます。
私自身も摂食障害の頃は
「食べたいのに食べられない」「食べたら太る」
という思考に支配され、自然な食卓のリズムを失っていました。
でも、体重が48kgに安定してからは、体が「もう満たされているよ」と教えてくれるようになり、心の空腹も少しずつ癒されていきました。
心が満たされると過食の必要がなくなり、安心して「ごちそう様」と言えるようになります。食と体重に縛られないことで、心身が軽くなり、食べることが本来の楽しさへと戻っていくのです。
カラダが適量を教えてくれるようになった
体重が48kgに安定してからは、自然に「もう満たされている」とカラダが教えてくれるようになりました。
心の空腹が癒されると過食の必要がなくなり、満腹中枢も正常に働きます。食べることが安心へとつながり、自然な「ごちそう様」ができるようになったのです。
「心の空腹」が癒されると過食が減る
心が満たされないとき、人は食べ物で埋めようと過食に走りがちです。
けれど心の空腹が癒されると、自然に「もう十分」と感じられ、食欲も落ち着いていきます。
安心感が広がることで、食べる量は適度に整い、無理なく過食を手放せるようになるのです。
🔗こちらも参考になります▶関連記事「体重や食べ物に縛られないダイエットへ❘反動思考から抜け出す整え方」
心が整うと日常が変わる
心が整うと、日常の小さな出来事にも安心感を持てるようになります。以前は食べ方や体重に振り回され、気持ちが乱れるたびに生活全体が不安定になっていました。
しかし、心が落ち着くと「食べること＝楽しむこと」と自然に感じられ、無理な制限や反動の思考から解放されます。
整った心は、朝の目覚めや人との会話、仕事の集中力などにも良い影響を与え、日常の質を高めてくれます。
食べ方を整えることは、単に体重管理のためではなく、心身の安定を通じて毎日の暮らしを豊かにする大切な習慣だと実感しています。
不安が軽くなり、言葉を素直に受け止められる
心が整うと、不安に振り回されずに人の言葉を素直に受け止められるようになります。
以前は批判や注意に過敏に反応していましたが、安心感が広がると「自分を責める言葉」ではなく「支えになる言葉」として受け取れるようになります。
思考の柔軟性がついて良い循環が生まれる
心が整うと「こうでなければ」という固い思考から解放され、柔軟に物事を受け止められるようになります。
小さな失敗も学びに変わり、前向きな選択が増えることで良い循環が生まれます。結果として、日常が安心と成長の連続へと変わっていくのです。
🔗こちらも参考になります▶関連記事「心と体を整えるダイエットの本質｜摂食障害から学んだ私の体験」
執着心から解放されて心身が軽くなる
食事や体重への執着心は、心身に大きな負担を与えます。「もっと痩せなければ」「食べてはいけない」といった強い思い込みは、日常の楽しみを奪い、不安や緊張を積み重ねてしまいます。
けれども、執着心から少しずつ解放されると、心が軽くなり、体も自然にリラックスしていきます。
食べることを敵ではなく味方として受け止められるようになると、安心感が広がり、過食や制限の反動も減っていきます。
心身が軽くなることで、日常の小さな幸せを素直に感じられるようになり、無理のないダイエット習慣へとつながっていきます。
▶ はじめてでも安心して受け取れる、整えるヒントをまとめました
「しなければ！」から自由になる
「こうしなければ！」という強い思い込みは、心身を縛りつけてしまいます。
けれども心が整うと、その枠から自由になり「やってみよう」「今日は休もう」と柔軟に選べるようになります。
義務感ではなく自分のペースを大切にできることで、安心感と継続できる習慣が生まれやすくなっていきます。
感情の執着が減り、こころが整う
強い感情に執着すると、心は不安や怒りに支配されてしまいます。けれども心が整うと「手放しても大丈夫」と感じられ、感情に振り回されなくなります。
執着が減ることで気持ちは軽くなり、安心感が広がり、日常を穏やかに過ごせるようになるのです。
🔗こちらも参考になります▶関連記事「摂食障害克服経験から学ぶ「栄養ダイエット」の本質」
失敗しても『また次！』と前向きになれる
ダイエットや食習慣の改善では、思うようにいかない日や失敗してしまう場面もあります。以前の私は「もうダメだ」と落ち込み、過食や制限の反動につながることもありました。
しかし、心身を整えることを意識するようになってからは、失敗を「終わり」ではなく「次につながる経験」として受け止められるようになりました。
小さなつまずきも「また次！」と前向きに切り替えることで、安心感を持ちながら継続できる習慣が育ちます。
完璧を求めず、柔軟に取り組む姿勢こそが、リバウンドなしで体重をキープするための大切な力になるります。
ネガティブに引きずられず、ポジティブに切り替えられる
失敗や不安に直面すると、どうしてもネガティブな気持ちに引きずられてしまうことがあります。以前の私は「もうダメだ」と思い込み、過食や制限の反動につながることもありました。
でも、心身を整える習慣を意識するようになってからは、失敗を「終わり」ではなく「次につながる経験」として受け止められるようになりました。
ネガティブな感情にとらわれず「また次！」と切り替えることで、安心感を持ちながら継続できる力が育ちます。
小さな失敗も学びに変わり、前向きな選択が増えることで良い循環が生まれ、日常の質も高まっていくのです。
🔗こちらも参考になります▶関連記事「失敗をしない「食事（栄養）を味方にする」ダイエットとは」
白か黒ではなくグラデーションを楽しむ食習慣
ダイエットや食習慣を考えるとき、「良い」「悪い」を「白か黒」のように、はっきり区別するかのように判断してしまうことがあります。
私自身も以前は、少し食べすぎただけで「失敗」と決めつけ、心が重くなっていました。しかし、食べ方の感情にもグラデーションがあってもいいんですよね。そうできていくと
完璧でなくても「今日はこれで十分」と受け止めることができます。
柔軟に食事を楽しむことで、心身の負担が減り、安心感が広がります。
食べることを制限ではなく選択として捉えると、日常に彩りが生まれ、継続できる習慣へとつながります。
白か黒ではなくグラデーションを楽しむ食習慣こそが、心身を整え、無理なく続けられるダイエットの本質なのです。
極端なダイエット思考から抜け出す
「食べてはいけない」「もっと痩せなければ」といった極端なダイエット思考は、心身を追い詰めてしまいます。
けれども心を整えることで、その枠から少しずつ抜け出し
「食べても大丈夫」
「自分のペースで進めよう」
と柔軟に考えられるようになります。無理のない習慣が安心感を育て、継続できる力につながるのです。
自分のカラーで楽しむ食べ方
食べ方には正解がひとつではなく、自分らしいカラーがあります。好きな食材や心地よいリズムを取り入れることで、食事は制限ではなく楽しみへと変わります。
無理に誰かの方法を真似るのではなく、自分のカラーで食べ方を整えることが、安心感と継続につながるのです。
48kgをキープできている心身の整え方
48kgを安定してキープできたのは、食べ方だけでなく心を整える習慣を意識したからです。
無理な制限ではなく「安心して食べる」ことを大切にし、気持ちが乱れたときも柔軟に切り替えるようにしました。
心身が軽くなることで自然に体重も安定し、継続できる習慣へとつながったのです。
🔗こちらも参考になります▶関連記事「安心して食べるほど綺麗になれる栄養ダイエットとは？」ダイエットとは」
心と体のメカニズムを味方にする
私たちの心と体には、本来「整える力」が備わっています。食べすぎた翌日に自然と軽い食事を選びたくなるように、体はバランスを取り戻そうと働きます。
心も同じで、不安や緊張を感じても休息や安心できる習慣を取り入れることで回復していきます。こうしたメカニズムを敵ではなく味方として理解すると、無理な制限や極端な努力に頼らずにすみます。
体の声を聞き、心の反応を受け止めることで、安心感を持ちながら継続できる食習慣が育ちます。
心と体のメカニズムを味方にすることこそ、自然に体重をキープし、日常を豊かにするための大切な鍵なのです。
自分のこころに寄り添うことから始める
心と体のメカニズムを味方にする第一歩は、自分のこころに寄り添うことです。
無理に前向きになろうとせず「今の気持ち」を受け止めることで、安心感が広がります。
こころを大切に扱う習慣が、自然と体の声にも気づけるようになり、無理なく続けられる食べ方へとつながるのです。
無理なく続けることで栄養も味方になる
無理な制限を続けると栄養は不足し、心身に負担がかかります。
けれども自分のペースで食べ方を整えると、栄養は自然に味方となり、体を支えてくれます。安心して続けられる習慣が、心の安定と体の健康を両立させ、前向きな循環を生み出すのです。
🔗こちらも参考になります▶関連記事「心と体を整える栄養習慣のすすめ」
▶無理なく続けるための「3ステップ」、まずは気軽に受け取ってみませんか
【まとめ】
心と体を整える食習慣は、単なるダイエットの方法ではなく、日常を豊かにする大切な習慣です。
心が落ち着けば人の言葉を素直に受け止められ、柔軟な思考が良い循環を生みます。執着心から解放されることで心身が軽くなり、失敗しても「また次！」と前向きに切り替えられる力が育ちます。
そして「白か黒」ではなくグラデーションを楽しむ食べ方が、自分らしいカラーを輝かせ、安心感と継続につながります。
さらに心と体のメカニズムを味方にすることで、自然に体重をキープし、無理なく続けられる習慣が整います。
食べ方を整えることは、心を守り、体を支え、日常を前向きに変えていく力になると私は自分の経験からも強く信じています。
管理栄養士 平野ふみ
■参考文献
– 平野ふみ著『摂食障害を乗り越え管理栄養士に 自分のことを好きになるダイエット』
– 厚生労働省「健康づくりのための食生活指針」
– 日本栄養士会「栄養とこころの関係」特集記事